個人投資家の中には専業トレーダーを目指している人が多くいます。以前に専業トレーダーをしていた経験から、リアルな日常について記事にまとめてみました。
専業トレーダーのよさ
私は大学を卒業後、小学校の教員を約5年間経験しました。その後2年間専業トレーダーを経験して、現在は再就職し兼業トレーダーとしてトレードをしています。
専業トレーダー時代は主に日本株のデイトレードをしていました。年齢的には30歳前後でしたが、年収ベースで1000万円近くの利益を得ていました。
生活スタイルとしては朝の寄り付きから1時間ぐらいが勝負時間帯で、動きのある銘柄を狙ってトレンドフォローで利益を積み上げていました。
いわゆる王道のスタイルですが、このやり方が最も取りやすかったです。利益確定後はゲームをしたり、ジムに通ったりと自分が好きなことをして過ごしました。
ここまで書いたことだけですと、夢のような専業トレーダー生活に感じられるかもしれません。ただ決してバラ色のような毎日ではありませんでした。
専業トレーダーの厳しさ
まず専業トレーダーは基本的にトレード以外の収入はありません。現在ではyoutubeなどで収入を得る手段が増えましたが、当時はその選択肢も存在しませんでした。
負けたら生活ができなくなるというプレッシャーは想像以上に重くのしかかります。兼業でやっていた時の方が給与収入がある分、遥かに気楽にできることを痛感しました。
次に環境面です。ずっと独身ならば問題はないのですが、結婚や子供ができたときのことを考えると安定収入が本当に欲しくなります。
また私は古いタイプの人間なので、子供にお父さんがずっと家の中でパソコンをいじる姿を見せることに抵抗がありました。できれば外で働く姿を見せたいと感じていました。
よく誤解されやすいのですが、専業トレーダーになったからもう安心というものでは決してありません。そこからが本当の勝負であり、時代の変化に対応しながら利益を出し続けていかなければいけません。
それができずに大きな損失を出して廃業に追い込まれた専業トレーダーの姿をたくさん見てきました、1億円貯めて専業デビューをしても、破綻するケースはいくらでもあります。
日々のプレッシャーに打ち勝ち、マイナスが出てもメンタルを保ち、時代の変化に対応できる力がなければ、専業トレーダーとして生き残ることはできません。
実際にやってみた感想は?
これまでに様々な職業を経験しましたが、個人的には専業トレーダー時代がメンタル的に1番きつかったです。
よく憧れの職業のように言われますが現実は全然違います。毎日が勝負であり、気が休まるときがほとんどありませんでした。
もちろん人によって差はあると思います。ただやはり本業での収入があった方がトレードを楽しめますし、メンタルも安定するように感じました。
私の場合、子供が生まれたことをきっかけに再就職をしました。再就職先はまったく未経験の施設警備員でした。
勤務先の職場は泊まり勤務があり、1日の労働時間が長い分1か月の半分以上は休みになります。休みの日には専業時代のように朝からトレードをしています。
給料などによる安定収入とトレード収入。両方を取るという道を選んだわけです。この選択は大正解でした。
教員時代は毎日が忙しくプライベートな時間がほとんど取れませんでした。人間関係も難しく、思い悩んで体調を崩してしまった時期もありました。
それならば専業トレーダーと思って実際にやってみると、ここまで書いてきたようにまた違った苦労がありました。
その中間というのが自分にとってはベストだったように感じます。あまり参考にはならないかもしれませんが、1つの体験談として何かのお役に立てれば嬉しく思います。
最後までご覧いただきましてありがとうございました。
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