株やFX、225先物のデイトレードでナンピンをするべきか?は悩むポイントの1つです。この記事では様々な視点からナンピンについて考えてみたいと思います。
ナンピンとは?
ナンピンとは自分の思惑が外れて損失が出た場合に、平均取得単価を下げるために追加買い(追加売り)することを言います。
日経平均先物で具体例を出します。22400円で先物ミニを1枚買ったあと、下げてしまったので22200円でもう1枚買いました。平均取得単価は22300円。保有数は2枚となります。
ナンピン前であれば22400円まで値を戻さないと損失が消えません。しかしナンピンをした事により、22300円まで値を戻せば±0。それ以降は利益が出ることになります。
株もFXも考え方は変わりません。うまく活用できれば、ロスカットになるはずだったトレードを帳消しにする事もできます。これがナンピンの最大のメリットであり魅力です。
しかしナンピンには重大なリスクも存在します。引き続き詳しく解説していきます。
デイトレのナンピンには要注意!
ナンピンの重大なリスクとは、さらに値を下げて損失が拡大した場合です。ポジションを増やしている分、損失が増えるスピードもナンピン前よりも速くなります。
相場から退場する人で1番多いのはナンピンを繰り返して損失が拡大して耐えられなくなり、最後に特大のロスカットをするパターンです。
私も経験がありますが、5回、10回とナンピンを繰り返しているうちに感覚がマヒしてきます。「いつか戻るだろう」と思いながらも増えていくポジションと含み損が気になる日々。
最後に致命的なダメージを受けたときに初めて事の重大さに気づきます。このときには資産の50%以上を失っているケースも珍しくありません。
1つだけはっきりと言えるのは、ナンピンをしない限りはまず一発退場になる事はありません。大負けを避けるためにナンピン禁止をルールとしているトレーダーも多くいます。
しかし全面的に禁止としてしまうと、ナンピンのよい部分も消えてしまいます。そこで私は次のようなマイルールを作っています。225先物用になりますが参考にしてみて下さい。
ナンピンを上手に活用するためのルールとは?
まずは資金に合わせてエントリーする最大枚数を決めます。ここでは資金100万円でミニ10枚まで買えるという条件に設定します。
この場合に1回のエントリーで上限の10枚を買うというのは、よほど自信があるとき以外はおすすめできません。まずは半分の5枚ぐらいから買って、上がれば追加買い・下がればナンピン買いと決めておくのがよいでしょう。
エントリーの最大枚数を10枚と決めているので、それ以上は資金があってもナンピンはしません。このあたりが曖昧になると買えるだけ買ってしまいがちなので気をつけて下さい。
またナンピンは同値や微損で逃げるために使うものであって、利益を求めるとうまくいきません。マイナスを回避できれば大成功というスタンスで取り組んだ方がうまくいきます。
ロスカットができないからナンピンをするという人も多いと思います。ロスカットは誰でも苦手で難しいものですが、致命的なダメージを食らわないためにはナンピンは1度までにしておくべきでしょう。
エントリー、ナンピン、決済とそれぞれにマイルールを作ることが勝利を目指す第一歩になると思います、ぜひ頑張ってみて下さい。